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日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物


11 京都の夏は何故アツイ?

京都の暑い夏とdance+共同企画  ビ デ オ サ ロ ン

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + dance+ 森本万紀子



 
  日時:4/22(土)19:00-21:00 5/2(火)16:00-18:00場所:京都芸術センター フリースペース料金:無料 出入自由構成:dance+
 
詳細はこちら http://www1.neweb.ne.jp/wb/hot-summer/h_s/h_s_j_special.html#video


4月22日と5月2日の2日間に渡って開かれるダンス映像の上映会「ビデオサロン」も、今年初めての企画です。この企画、京都の暑い夏とdance+の共同企画として実現することになりました。

 暑い夏講師陣が自らおすすめの作品映像を手に京都にやって来ます。それを1日ずつ「国内ダンス編」と「海外ダンス編」に分けて上映。また京都の暑い夏事務局に眠っている、各国のダンサー・振付家から送られた貴重な作品映像の中からdance+イチオシのものを厳選した「蔵出し映像」もお披露目。決してオマケではない存在感があります。この10年の間に暑い夏に関わりのあった講師陣の作品が中心になっていて、お宝度は高い! ちなみに私のおススメは、中馬芳子さんの「Reversed Psychology」。ダイナミックでさりげなくて適当で真剣で可愛くて、不思議な自由さと魅力でいっぱいです。モノクローム・サーカスの師匠だという、ファトゥミ&ラムルー作品も必見かも。あとは来てのお楽しみということで。

 講師陣の作品を見ることが出来るというのは、受講者にとっても、期間中に講師との生きた交流の中で自ら体験することの良き力添えになると思います。入場無料の出入り自由だから、お目当ての講師だけをチェックしに寄ってもいいし、休憩がてらぼーっと見ててもよし。飽きたらお茶しにいこう、くらいの気軽さで足を運んでもらえれば幸いです。京都芸術センター内にある喫茶店「前田珈琲」(職員室を改装した店内、イートインも落ち着けます)でコーヒーをテイクアウトして見るのもおすすめです。

 ダンスを見るという行為は、一部の批評家や鑑賞趣味を持つ人たちに限られたものでも、あとづけの知識や教養としてのお勉強でもなくて、とても身近で簡単なダンスへの入り口でしょう。ワークショップでだって、目を開いて見ることは身体と心を開くことと同じくらい大事なはずで、それはとてもシンプルなことです。そもそもdance+がこの企画に携わることになったきっかけは、dance+スタッフの新年会で持ち寄りダンス映像のマラソン上映をしたことでした。古今東西ごたまぜの越境セレクションで、10時間近く飲み食いしながらお喋りながら見まくった。しかもこれで盛り上がって、約2名はいい歳してこの春からファンクタップを習いに行こうとしていたりする。だからダンスを見ることの面白さっていうのは、そうやって自分の中のツボを探り当てるような内的な探検の面白さ、偶然の出会いの面白さでもあるということ。さらに見ていて心が躍ったり震えたりすると、身体も動きたくなる。それを自分1人のひそかな楽しみとしてではなく、こういう開かれた上映会として多くの人と分かち合えるチャンスは、きっと見る喜びを倍増させてくれます。

 サンチャゴさんが外へ伝えるべきものとして呼びかけていた暑い夏の「記録」。今回上映されるものは、厳密には暑い夏の記録ではないけど、この10年の間に暑い夏をいろいろなベクトルで動かして、かき回し、広げ、前進させてきた人たちによる作品です。それらをこうして一度に見ることができる「ビデオサロン」は、暑い夏のスピリットを伝えて広げていく第一歩として、11年目の始まりにもふさわしいなと思います。

 また、あまり大きく告知されていないんだけど、暑い夏ワークショップは全クラス誰でも見学出来るんですよ。予約も料金も必要ないので、興味はあるけど受講には二の足踏んでる人とか、故障中の人、とにかく見たい人には絶好のチャンスです。この暑い夏であなたにとってのダンスと出会えますように!

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