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未知の街ー大阪ーへ… “かよん”がおくるとっておきハコ物語。
文・写真
+ かよん
和歌山市出身。約14 年間の東京生活を終え2001年2月に帰郷。大阪・関西圏の土地感があまりない。フリーペーパー“ flows ”編集人。
いまや、祭り人&ついに、踊り人にも・・・

タイトル・イラスト
はたのよしこ   FLAGS PLACE


File#17 ロヲ=タァル=ヴォガ vol.3 京都&神戸

ROOM MARKET / 株式会社 ルームマーケット
スペース オルタナティブ -space alternative gallery-
京都市左京区吉田牛ノ宮町4 日本イタリア京都会館B1F
TEL.075-752-0416 / FAX.075-752-2262
room-market@mwb.biglobe.ne.jp
room-market@mwb.biglobe.ne.jp
営業時間 10:00〜20:00 定休日 水曜日


ひきつづき 、“ロヲ=タァル=ヴォガ”とともに・・・。

Lowo=Tar=Voga Performance Tour【isotope】
http://www.ne.jp/asahi/ltv/net/


京都は、和歌山からはやはり遠く、どんなに急いでも、3時間はかかる。
“おけいはん”に乗り、出町柳へ・・・大阪・淀屋橋からも特急で1時間足らず。
京都はかなり久しぶりだったので、大雨の中、傘を片手にちょこっとうろついてみた。

一昨年のGW明け、初めて念願の(!)京大西部講堂に来た。
昨年は「夜想」復刊 & 話題となり、またサブカルチャー世代に絶大な影響を
(今も)与え続けながらも解散した“ペヨトル工房”の記念イベントがあった。
主催および代表の今野裕一氏とは、東京時代、シゴトで何度かご縁があり、
友人・暗黒番長=樋口ヒロユキ氏も主催のひとりだった。
周辺を散策中、イタリア会館を偶然見つけ、場所は何となく覚えていた。

百万遍の交差点を過ぎ、約1年半ぶりの西部講堂界隈はかなり様変わりしていた。
大降りの雨だったので、足早に歩きながら遠目に見ただけだったが、
京大の校舎の通り沿いに、何やら美術館(?)っぽい新しい建物ができていた。
そして、西部講堂のある辺りを通り過ぎて、また驚いた。
おそらく最近改装したんだろう、と思しきお洒落な日仏会館(!)があった。
白い照明が、暗くなりかけた濡れた道路に反射して浮き立っていた。

向かう会場は、イタリア会館の正面玄関からではなく、外側から階段を降り・・・
入口付近にスタッフが居て、傘を預かってくれた。
劇団員が臨時で作ったという、洒落た木づくりの傘立てに感動しながら中に入った。

開場を待って、ゆったりと時間は流れていた。
入ってすぐのところにある棚に、フライヤーたちが整然と並んでいた。
右手には大きめの木のカウンターがあった。
その中でPCに向かって作業をしている取締役・鈴木俊太郎さんが居た。
ごあいさつを、と名刺をいただいて見ると、
「宅地建物取引業」株式会社 ルームマーケット と明記されていた。

このままの状態だと、“え!? 不動産さん?”とはまったく気付かない。
実は、「space alternative」ギャラリー、と思っていたので驚いた。
でも、名前の通り=ルーム・マーケット、なのである。
ドリンクの入った店頭用の冷蔵庫やメニューもあり、ちょっとしたカフェだ。
左手の壁一面にポストカードがいっぱい! 洒落テイル、本当に。


※ 以下、ROOM MARKET パンフレットより抜粋・転載

“住”の常識を変えよう
-CONCEPT- 
弊社は従来の賃貸不動産業における画一的な間取りの
ワンルームマンション・アパートの斡旋にとどまることなく、
多様な価値観に合致する“住”環境の提供を目指しています。
またギャラリー、ポストカードショップを併設することで
入店しづらかった不動産屋のイメージを払拭し、
若者のニーズを汲み取れる環境作りに努めています。
是非一度お気軽にご来店下さい。

◇アンティーク家具の似合う古い家屋に住みたい ◇友人と一緒に一軒家に住みたい 
◇語学勉強のため外国人のいるアパートに住みたい ◇大学周辺に住みたい
◇ペットと一緒に暮らしたい ◇町家に住みたい ◇彼・彼女と一緒に住みたい
◇アトリエを探している ◇格安物件を探している ◇自分のお店を持ちたい


仮設ギャラリー、スペースオルタナティブでは作品展示を随時募集しております。
使用方法、利用日数はご相談に応じます。お気軽にお問い合わせ下さい。



東京では6ヵ所の物件に住んだ。高円寺、中野、吉祥寺、荻窪、東北沢、池の上・・・
交通手段の便利さを求め、中央線沿線&下北沢界隈という人気スポットを転々と。
大体は住む最寄り駅を決め、駅周辺の不動産屋さんをチェックしてじっくり探す。
ルームマーケットのパンフレットを見ていると、また一人暮らしをしたくなってくる。
1K、2K、2DK等のマンション、アパート、ハイツにとどまらず、
煉瓦造アパートメント、シェアマンション、デザイナーズマンション、
レディースマンション、町家、貸家(家庭菜園有)、洋館、
外国人アパートメント、コミュニティーアパートメント等々。
確かに・・・こんな不動産屋さんって、いままで知らない!!!

そうしてココでの“ロヲ=タァル=ヴォガ”の舞台は、
前回とは違って少し進化して、またもや新たに展開していた。
お客さんもおなじみの方が多かったらしく、和やかな感じで、しかも、奈良よりも
座席側の空間に余裕があったが、役者とお客さんの距離はかなり近かった・・・!
これくらいが、ちょうどイイ・・・気がした。


※以下、公演チラシより抜粋・転載

レポート:草壁カゲロヲ
所ハ京都市左京区吉田牛ノ宮町4。京阪電車「出町柳」駅下車。徒歩10分。
今出川通ヲ東ニ真ッスグ“百万遍”交差点ヲ南ニ折レ、
京都大学、日仏会館ヲ右手ニ眺メツツ“東山東一条”交差点デ足ヲ止メ、
右向ケ右手ノビルヂング。
アルイハ鴨川ノ畔(ほとり)、川端通ヲ南ヘテクテク下ガルト左手ニ、
ヤヤ道幅広キ東一条通現ワレ、ソノ道ヲ夕陽ヲ背ニシテ吉田山ノ森目指シ、
真ッスグ歩クトヤガテ風ニナビク赤白緑ノイタリア国旗ヲ目印ニシタ
鉄筋コンクリート目ニ止マレバ、
蔦ノ絡マル打チッ放シノ壁ヲツタッテ地下ヘ降リタ所、
其処ガ会場『ROOM MARKET』!。



ペヨトル・イン・西部講堂2002【memory】 2002年5/11(土)- 5/12(日)

http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/peyotl/index.html

京大西部講堂というアングラの聖地を舞台に、
アンダーグラウンド界の帝王・元ペヨトル工房主宰の今野裕一が展開する、
身体とノイズの饗宴! 
笠井叡、森村泰昌、畠山直哉、藤本由起夫、野村誠、丹野賢一、abe"M"ARIA、
浅野つかさ、チルドレンクーデターら、ジャンルを超えた現代アートの最先端が炸裂!
アニメーション・スープ も参加

樋口ヒロユキ / ライター・暗黒番長
http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/



余談だが、この公演のおかげで驚き&嬉しい再会がふたつも↓・・・!!!

その1
イタリア会館の1Fのホールは、定期的に“東一条チャオ!シネマ”といった
シネマテークもおこなわれるミニ・シアターとしても機能している。
この辺は、まさに学生街。ちょうどヨイ場所に、映画が観れるハコが・・・

そして偶然、来るまでの電車の中で、京都在住の友人に聞いて知ったのだが
着いた頃、中でまさにトークショー付の上映会がおこなわれていた。
ゲストは、昨年のアート・アニメーション界の話題を独占した山村浩二さん。
初めて会館の中に入り、しばらくして終了と共に出てきた氏と、久しぶりの対面。
一昨年の広島アニメーション・フェスティバル以来だった。
その時は、審査員としての参加で、完成したばかりの『頭山』が特別上映された。
内容にウケ(大笑いし)ながら、この作品はスゴイ! とは思っていたが、
それが昨年は、アカデミー賞にノミネートされたばかりか、
アヌシーでは最高賞をさらい、次々と日本人初の快挙をうちたてた。
何よりも、いわゆる宮崎駿さんを筆頭とした“ジャパニメーション”ではない、
短編アニメーションという存在を世に知らしめた功績は大きい。
新聞や、テレビ、雑誌といったメディアでもヒンパンに彼の動向がうかがえた。
ご本人も想像を絶するほどの多忙が押し寄せることになった。


この日はご自身の上映会に合わせての京都入りで、翌日の“第1回新開地映画祭”に
招待されて関西に来ることは知ってはいたのだが・・・ラッキーな偶然だった。
ゆっくり話している間もなく、すぐに彼はファンにとり囲まれた。
こんなに注目されるようになったのに、山村さんの変わらない感じがヨイ。
司会をしていた、RCS(上映企画・運営)代表の佐藤氏も山形以来だった。
彼は、京都のみなみ会館をはじめ、関西周辺のハコで
ミニ・シアター系映画=しかも、マニアックなものまで を
企画・上映することに尽力されている、関西カルチャー・シーンにとっても
最重要人物のひとりだ。
ずっとそのラインナップにはいつも驚かされ、本当に頭が下がる。
ジブンも京都在住だったら、こんな恵まれた環境に居ることに感謝し、
迷わずRCSの会員となって、映画を観つづけることだろう。
(その2は、次頁につづく・・・)

京都・東一条チャオ!シネマ @日本イタリア京都会館
※お問い合わせ→RCS/075-342-4050
http://www.rcsmovie.co.jp/


幻想と詩とエロチシズムの寺山修司◎映像詩展
『書を捨てよ町へ出よう』『さらば箱舟』@東一条チャオ!シネマ
☆room market (日本イタリア京都会館 B1F)にて
「寺山修司◎映像詩ポスター展」 1/29(木)〜2/8(日)開催!!
寺山修司監督・脚本作品のポスター・チラシ・スチール・
台本・関連資料を展示。お見逃しなく!

Yamamura Animation's page
http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/

連句アニメーション「冬の日」+「冬の日の詩人たち」 企画・監督:川本喜八郎
世界屈指のアニメーション作家35人のコラボレーションによる空前絶後の超大作!
http://www.fuyunohi.com

2/14(土)〜21(金) @神戸アートビレッジセンター
3月以降(予定) @京都東一条チャオシネマ

日本イタリア京都会館の前
ROOM MARKETへの階段口付近手前にパンフレット置かれている・・・
階段手前に、公演の立て看板が
ROOM MARKETの看板
階段横のコンクリート壁つたが絡まる中、物件の間取りが掲示されている
階段下付近案内スタッフと臨時の傘立てコーナー
受付コーナー左手壁一面に、ポストカードが!
入口付近右手に情報コーナーアート作品も展示されている
カウンター奥・オフィスにいる鈴木氏ドリンク・コーナーも
ライヴ中のファルソス・ヒターノスの面々
教授役・草壁カゲロヲ氏
舞台中盤
新たな、ビジュアル演出が・・・
クライマックスへ
公演後、観客を交えて輪になって中心は、代表・草壁氏
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