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はじまり

ソフトがハード=“ハコ”を渡っていく・・・

ミュージシャンはツアーをし、フィルムは映画館をまわる。
TVも電波がそれぞれの茶の間に届く。

インターネットはいっきに世界へとつながる。
いわば色んなモノがつまった“ハコ”だ。

それは、たった一人でも体験できるかもしれない。
家の中で密かに楽しむことはできるだろう。

・・・こんな時代

わざわざ外に出て誰かと直接、顔をつき合わして関わることは
結構、面倒かもしれない。

知らなきゃそれで済むことも多い。

“てれれ”は作品の数だけそれぞれのメッセージが
1時間のビデオテープにぎゅうぎゅうにつまっている。

“てれれ”がそれぞれの“ハコ”で発信される。

それぞれの思いが、またそれをみたお客さんの数だけ
様変わりする。

増殖。

“てれれ”に参加することで
みる側と伝える側の思いがぶつかりあって
なんらかの交流が生まれる。

予測できる展開
思いもよらぬ展開

またまた増殖。

今回、ジブンも初参加した@南風楽天は、ちょうど初めての“てれれ”の日だったこともあって
残念ながらこの企画を目指して来られたお客さんはいなかった。
ここのハコ”は、“てれれ”に関しては、営業に行った我々スタッフに応じて、
まず3ヶ月のトライアル期間中という状況である。
それ以降は反響があれば続ける、不評ならば止める。

おそらく、どんなものか・・・と最初はニュートラルな姿勢をとって静観されていたんだろう。
店長・槙野さんは、この状況に少し申しわけなさそうなご様子で、
ここで実際に企画されているイベント関してのそれぞれの生い立ち(!)のようなお話を、
我々スタッフに訥々とされた。すべて何事もはじまりはこんなもんだったと・・・
事実に対する考察、という意味もあったのだろうが、暗に我々スタッフを励ますご配慮もあっただろう。

@南風楽天は、本が壁一面にあったり、置いてあるミニコミやチラシ、
といった店内の様子や店長さんのお話を聞いているかぎり、
店長さんを筆頭にここに集まってくるお客さんは結構“こだわり”のある方々だと思う。
お店開店から約2年余ほどだそうで、ライブや講座なんかもくり広げられ、
この町の中でも、ある情報発信の場となっていることは間違いない。

目新しいもの
得体の知れないもの

思うに、こういった“ハコ”は、特にお客さんが暇を持て余していない限り、
はじめはすぐに飛びついて熱狂するということはあまりうかがえないことかもしれない。
けれど、“ハコ”に魅力を感じて来る面々はそれが“ハコ”に馴染んでいくものならばそのうち、
きっとこちらも想像できないような新たな事態を来しているような気がする。

翌日、情報発信の場としては有名な“ハコ”@中崎町・天人(あまんと)では、
20人近くが集まりなかなかのにぎわいをみせた。
またその翌日、笑顔の素敵なママさんのお店@アートカフェ ぷち・ばんさんでは、
彼女の熱心な思いもあってアットホームな雰囲気の中、
常連さんも交えてTV画面に大きく笑いがおこるような一幕もあったらしい。

何か所かでみた人の中で

映像をつくってる人ならば、上映して欲しい
という人も現われ

カフェじゃなく、お風呂屋さんで流したい
っていう方も

・・・そうよねえ、パリはカフェ文化かもしれないけど
ニッポンは、銭湯文化ってまだまだあるよねえ
これ、面白いやん。

それぞれの“ハコ”で
それぞれの“てれれ”が育っていくことだろう・・・

どんな“てれれ”になっていくのだろうか?
何ヶ月後の@南風楽天には、是非出かけてみよう。

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