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祭りの幕が再び上がる。宵宮で高まったエネルギーが一気に発散されるが、この日も静と動の緩急は自在。本宮祭の間、鳴りを静めた祭り囃子が神事の完了を合図に間髪入れず盛り上がる。陸渡御から船渡御へ、クライマックスが続く。

 本宮祭が終わり、いよいよ渡御列の出発。催太鼓はチェーサジャーのかけ声も勇ましく、太鼓を打ち鳴らし、境内を練り回った後、先頭に立って宮を出る。渡御列の最後を飾る鳳神輿、玉神輿も出門の前に境内で激しく担ぎまわり、空に何度も突き上げる。担ぎ手たちに水が柄杓で投げかけられるが、燃えた身体はすぐに乾いてしまう。その熱気を抱えて神輿は街に出て行く。
 陸渡御は三つに分かれている。催太鼓に始まる第一陣は、猿田彦、釆女、稚児、牛曳童児など、時代絵巻さながらに連なる。第二陣は総奉行、前行などの騎馬に続いて、平安時代の貴族の乗り物、御羽車、さらに祭りの中心となる御神霊を奉安した御鳳輦が登場。そして第三陣は鳳神輿、玉神輿。ふたつの神輿が勇壮さを競い合いながら進んでいく。数千人が参加しての渡御は、時にゆったり風雅に、時に激しく熱く、沿道の見物人を飽きさせない。


太鼓と囃子に誘われて。
氏地・氏子の平安を祈る神事、夏大祭の間は、午前中から鳴り響いていた催太鼓も地車囃子も、鳴りをひそめる。境内には渡御列に加わる人々が続々と参集し、祭りのエネルギーを蓄えていく。


御神霊移御(Z)

神事の緊張が解けると、祭り本番。
神霊移御之儀は夏大祭の中心。御神霊を御鳳輦に移す神事が終わると渡御の準備は万端。催太鼓が演奏を始める。出門は近い。


獅子舞(U)

勇壮、華麗、数千人の大渡御列。
ダイナミックな響きを轟かせる催太鼓を先頭に猿田彦、神鉾、地車と続く数千人の渡御列が大阪天満宮を出る。陸渡御の始まりで、祭りはクライマックスへ。


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