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 こんなに何時間でも過ごしたくなる展覧会にはめったに出会えない。面白すぎるぞ、えーい、責任者出てこい! と丁寧な取材申し込みをしたら、あっさりと承諾してくれました。

 佐藤浩司さん。みんぱくの民族文化研究部所属、特別展『2002年ソウルスタイル』実行委員である。

----ひさしぶりに博物館で興奮しました。すごく面白くて、冷蔵庫の前で行列してしまいました。

「僕は、冷蔵庫にUSJ並みの行列が出来たらどうしよ、と心配していたんです(笑)」

----でも、少し心配なんです。これだけの生活用品を出してしまって、李さん一家は今、どうやって暮らしているのですか?

「同じアパートをリフォームして、新しい家財道具を買って生活していますよ」

----韓日共同開催の特別展に、なぜ李さん一家を選ばれたのですか?

「たまたま巡り合ったから」

----韓国中の家族を吟味して、ではないのでしょうか?

「違います。探しても、他にこれだけの生活資財を提供してくれる人達はいませんよ。この展覧会は『韓国展』とはどこにも書いていない。これはあくまで『2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔の暮らし』であって、韓国という国を表現しているのではないんです」

----え? でも、韓国に住んでいる人の暮らしですよね。

「2002年の韓国のソウルに住んでいる、李さん一家の暮らしです」

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