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ところで、トリオが何年目?

4年。トリオは「hello 88」レコ発のときにレーベルのJapan overseasに「なんかやれへん」っていわれて、組んだのがはじまり。「hello 88」が僕の中でのエレクトロニカの頂点で、MACを使い始めた頃で、生が多いように聴こえるけど。実はいっぱい組んでるんですよ。そのときに波多野(敦子)さんともやりはじめたんだけど、このフレーズ弾いてってお願いするだけで、彼女はどんな曲なんかぜんぜん解ってへんかったとおもう。ネタを弾いてもらってあとで組み合わせてつくってん。それからトリオが面白くなってそのために曲を作り始めるようになってそれが「etude」ですわ。その次のアルバムは、歌ものをやろうと思ってたんです。

ボーカルは?

俺(笑)。
 で、楽団が1年目で、でも今度で4回目。楽団は僕の流れにはなかったもので、去年の12月にブリッジでの「AnN-shitsu」のイベントに出たときに、ブラスバンドやってみたいって昔いってたのを覚えていてくれて、「やりませんか」って、僕なりに抵抗はしたんやけど、やらないと仕方ないような状況になって、結果的には非常にありがたかったなって。それで、いろんな人を紹介してもらって。

メンバーはクラシックの人?

弦の人はそう。ホルンも。ホルンってなかなかいないでしょ、ホルンは絶対入れたくて。

準備大変でしょ?

去年の12月の時に骨格できたから、それからはそれなりに楽。でも、最初のそれが何でできたか覚えてへん。夢中やったからかな?いい遊びくれたなって。トリオは頭で鳴らせるけど、楽団は、初めて会う人もいるから、全部譜面で渡さなあかんし、MIDIで打ち込んで鳴らして確認してって。

ここで、トリオと楽団のメンバーである波多野敦子さんが偶然チラシを配りに現れたので楽団について尋ねてみた。

楽団はどうですか?

波多野:今回のツアーをしている5人は固まってきたんですけど、今度の10人だったらどうかなって?このあいだリハをしたんですけど。初めてやる人もいるし。でも、10人だとすごいですね、変な感じ。音の密度が濃い。5人のときもだけど、わたしは3人のときと違って演奏の負担が少ないので楽しめますね。客観的に聴けるし。

5人のときは、僕はほとんど弾きっぱなしやからしんどい。

楽団のコンセプトは?

東ヨーロッパの農民が教会に行くための服装。女の子は白。男は、都会的ではないけどがんばって着ている感じ、ジーパンははいてへんぞ、みたいな。帽子は全員着用。
そんな衣装を身につけて、27日、大阪grafでの10人編成のトウヤマタケオ楽団のライブは「スルッと関西」という新曲で始まった。しかも二曲目は「参勤交代」。東ヨーロッパの農民とはほど遠い、関西のベタな感じで、たくさんの観客をほっこりさせていました。