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“いいむろなおき”というマイム・アーティストをご存じでしょうか。彼の師は、あのマルセル・マルソー氏。'70年代、世界中に“マイム(ミーム/仏語)”を伝えた偉大なアーティストとして著名である。いいむろ氏は、パリにあるマルソーが直接指導する学校“パリ市マルセル・マルソー国際マイム学院/Ecole Internationale de Mimodrame de Paris Marcel Marceau”を卒業し、パリでの活動を経た後、関西に戻ってきた。それからすでに5年が経った現在、関西を中心として東京や、韓国[韓国春川国際マイムフェスティバル2003仁川国際クラウン・マイムフェスティバルへの招聘]、タイ[Pantomime in Bangkok/通称バンコク・パントマイム・フェスティバルへの招聘]とその活動の範囲を広げている。平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人、大阪文化祭賞受賞。

そんな多忙な彼に、書簡にてインタビューを行いました。

まず最初に、マルソー氏から「学んだこと」をお聞かせください。

そうですね、たくさんあります。もちろんマイムなのですが、それ以外にもマイムをやってゆく姿勢や教える時の姿勢。マルソーって人は本当にマイムを愛してる人なんですよね。

あの歳で(歳の話をすると関係ないというのですが...)、ロングランの公演を毎日やっていて、その合間3学年にそれぞれ2時間ずつの授業をしたり...。あの人が「手抜き」しているところは一度もみたことないんです。自分の公演が終わってからも必ず「どうだった?」とか「あそこでバランス崩しちゃったんだけどお客さんの反応は?」とか、すごく気にするんです。一つ一つの舞台に対して本気というのがいつも伝わってくる...そんな方です。

授業で習ったことも大切だけど、この人と同じ時間を過ごすことができたってのは本当に財産だと思ってます。決して盲目的なマルソーファンではないのです。

先日、たまたま鎌倉で公演があって、たった1回だけの公演だったので観にいったんですが、もちろん体力的な衰えは感じるものの、「東京公演をしたい」と新作の話を関係者に語ってました。あの歳になって現役、常に新しいことを考えている...頭が下がります。

歩きながら喋っている時に「ナオキは、何歳になった?」と聞かれ「もう31歳」と答えると、急に立ち止まり、「もう31歳?!私はまだ81歳だ!」と言われました。いやはや失礼致しました...。

本当に人間的に尊敬できる人です。来日している時に会いに行くと必ず「調子はどう?うまくいってる?」と聞かれます。普段は心優しくかっこいいおじいちゃん(失礼)です。

「私はお母さんのおなかの中にいる時から、生まれる前からマイムだった。」とマルソーは言います。なんだかそんなことを信じてしまうようなマジックをたくさん目の前で見せられました。

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