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道すがら

目的地
=“MUSICA”
へとむかうところ

地下鉄だと四ツ橋線の西梅田駅が最寄だとのこと
先用があり
終点の淀屋橋からも近いから、と
京阪電車に乗り込んだ。

“伯爵”に導かれるまま着いて行く。

駅に着き、地上に出るやいなや
“伯爵”のガイドがはじまる・・・

眺めれば、前々回訪れた@北浜とは川つながりだ。
ふり返って望むと堺筋線の橋が望める。


淀屋橋で用事があることは滅多になくて
この辺りをまっ昼間に歩くのは
ほとんどない。

大体、地下鉄か或いは
そのまま京阪電車に乗り込んでいるか
または、どこかの目的地に向かって
いつも突進(!)して行くのが常なので

ゆっくりとお散歩という感じで歩きながら見る
目の前の風景はかなり新鮮だった。

橋の造りも美しい。
この川沿い。

もうずいぶん前、中之島辺りを
バスか何かで通り過ぎた際
記憶の中では
リバーサイドの夜景がすごく綺麗だった印象があったのだが

川向こうの梅田方面の新しいビル街はともかく
こちら側の対岸の
旧いビルがまだのこったオフィス街は
景観としては
かなり味のある界隈だ。

遠目だと、
パリのセーヌ川沿いにも似てるのかなあ
と思ったり。

近くに通天閣があったら、まさに!

ちょうど、このlogの編集室のある
大阪都市協会
=実は、まだ行ったことがない
元々小学校だった建物で・・・
あちらですね、
と付け加えることも忘れず
“伯爵”はひっきりなしに、
次々と現われるビルについてのあれこれを
お話下さった。

途中、こんな好立地に
ホームレスの方々のお家もあった。
これは窓付き(!)ですね、と
チェックが入る。
確かにかなりしっかりとしたつくりの
ブルーシートのお家だ。

新しいビルについても
かつてここには素晴らしい建物があって
次々と壊され
成れの果てがああなったのだと
それはそれは憎らしそうに言う。

彼は関西を離れていた
空白の時期があり、
戻られた時
眼前には本当にさまざまなものが
いっぺんになくなり、消えてしまったことを
時間の流れとともに
切に感じたのであろう。

空の彼方から
伊丹空港に着陸しようと下降していく飛行機が
少々の轟音とともに現れた。

そういえば、昔
車で高速道路を通り
伊丹空港の方へ出かけた際
ビルの間や丸ビルを抜けて行った記憶が
何となくよみがえった。

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