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日々是ダンス。踊る心と体から無節操に→をのばした読み物
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+ dance+編集委員会
dance+とは
ダンスを楽しむ研究サークル。情報編集のほか、ドキュメント、ビデオ鑑賞会などをとおして、ダンスと地域、ダンスと生活をつなぎます。

- 古後奈緒子(メガネ)
窓口担当。守備範囲は前後100年ほど。
- 森本万紀子
エンタメ担当。
- 森本アリ
音楽家/ガラス職人/グラフィックデザイナー/DJ/家具職人/映画助監督/大家/自治会会長/NPOスタッフなど。
- 神澤真理 NEW!
日常の中にある「おもしろそう」を発掘中。

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2008年1月号 『たからづくし』今貂子+倚羅座

 ■INDEX■

 01 《news + preview + information》

 02 《review》 今貂子+倚羅座『たからづくし』  by 上念省三

 03 《issue》 球体関節人形作家、井桁裕子の作品が孕む「肉体の危機」  by 樋口ヒロユキ


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                 《news + preview + information》


■ news ■■■■■■■■■■


 ☆ contact Gonzo「吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008」大賞受賞!
   → 大阪府の広報
   → 府立現代美術センターの広報
   → dance+ 23号のインタビュー

 ☆ 昨年7月でフェスティバルゲートを後にしたArt Theater dBの新しい拠点が定まりました。
   ただし劇場利用は無理な空間で、かつ暫定的な拠点とのこと。 →詳しくはコチラ


■ preview ■■■■■■■■■■


☆ 黒子さなえ+高橋健二『紫ー挿話』
2008年2月2日(土)15:00/19:00、2月3日(日)15:00〜@アトリエ劇研(京都) →詳しくはコチラ
モダンダンスからリリース・テクニックまでを、骸骨模型とともに自らの身体で消化してきた黒子さなえ。誰もがもつ体のしくみと、それぞれで動き方の違う人々への静かなまなざしが相克をなす彼女の作品は、いつも観る者の体の記憶をそっと呼び覚ましてくれます。昨年末にKIKIKIKIKIKIのきたまりと、韓国でキム・ウォンの滞在制作に参加し、ますます充実するコラボレーション。今回は、言葉に最近関心を持っているという黒子と、蜷川カンパニーなどで活躍してきた俳優、高橋健ニとが、色に見立ててお互いのイメージを引き出します。

☆ 『旅の道連れ』People on the road “Passionate Journey”
2008年2月23日(土)19:00、24日(日)13:00/17:00@滋賀会館(滋賀) →詳しくはコチラ
「今ここ」というダンスのあり方に加えて、「この人」との関係というファクターに積極的に取り組んできた坂本公成。旅する、出会う、交感する。1996年から2004年にかけて世界各地で展開された『収穫祭』プロジェクトでは、その場にいる人との関係を次々と更新しながら、一通行人や一観客から「その人」の参加や表現を引き出す希有な試みを成功させてきました。『旅の道連れ』は、いわばその劇場版。初演から1年を経て、ときに旅の友のように寄り添い、ときに渡り鳥のような目で人々を見つめてきた振付家は、さらに深まった関係からどんな物語を紡ぎだすのでしょうか。

☆ 「波に乗れ!ダンス波〜アジア・コンテンポラリーダンス・ナウ!〜」
2008年2月23日(土)19:00、24日(日)15:00@ぽんプラザホール(福岡) →詳しくはコチラ
現代に生きる体の知性を、それぞれの生活圏にねざしつつ、境界線で区切られた地勢から解き放って見せつけてくれる表現者の響宴。過去に大阪や京都で行われたピチェ・クランチェン、ジェコ・シオンポ、チョン・ヨンドウの公演は、個人の表現を問うことから、これほどまでに広く深く、世界との関係が広がるということに、気づかせてくれました。関連企画では、ダンス批評家でdance Asiaを主催する武藤大祐が、そんなダンスのアクチュアリティーについてレクチャーしてくれます。

☆ 森山開次・新作ソロ『The Velvet Suite (ベルベットスィート)』
2008年2月28日(木)〜3月29日(土) 東京/名古屋/札幌/大阪 全国4箇所ツアー →詳しくはコチラ
昨年で第3回を数えた、ヴェネツィア・ビエンナーレのダンス・フェスティバル正式招待作品。オリンピック的な国際ダンス・フェスティバルとは一線を画し、身体に関する差し迫ったテーマを一般にわかりやすく提供するという趣旨のもと、ディレクターのイスマエル・イヴォが打ち出したテーマは、「Body & Eros:振付け言語の変容と現代のコンフリクトの間で論議を活性化する」。理性によって区切られた世界を揺さぶる力として注目された身体の力を、森山開次がその肉体と、自作のオブジェも用いてどのように作品にしたのか。また、蜷川幸雄演出の演劇作品等の音楽で知られる笠松泰洋が書き下ろしたオリジナル曲を、新鋭のヴァイオリニスト、室屋光一郎が舞台上で生演奏するのも見所。現地ではイタリアデビューのアーティストとしては異例のソールドアウトとなり、大成功をおさめました。東京公演は早々と売切れ御礼。他の会場もつぎつぎ残席僅少。お見逃しなく。

☆ 山下残『It is written there』
2008年2月28日(木)> 3月2日(日)@京都芸術センター講堂(京都) →詳しくはコチラ
全身目のようになって、じーっと座っている感じがなんだか苦手。で、なんとなく劇場を敬遠している人にも是非お薦めの作品。目の前の人が動くのを見ることと、自分が動くことの関わりを感じながら鑑賞できる仕掛けの一つは、観客全員にプレゼントされる100頁のオリジナル本。デザインは、手に取ると思わず友達にあげたくなってしまうような、ほっこりPRデザインで知られる納谷衣美です。様々なメディアの性質や、方法を取り込んできた山下残が、5年前に初演された『そこに書いてある』をリメイクする本作。ダンスを見るという構えを取り払い、様々なジャンルから注目を集める作家のユニークな歩みへと引き込んでくれます。

☆ 『踊りに行くぜ!! Vol.8』スペシャル
2008年 3月1日(土) 15:00/19:00、2日(日) 15:00@シアターぷらっつ江坂(大阪)
2008年 3月7日(金) 19:30、8日(土) 14:00/18:30@アサヒ・アートスクエア(東京)

2000年に開始してより、全国に「今」の表現を届ける『踊りに行くぜ!!』。昨年秋に上演された49組の中から、話題作を東京と大阪で紹介します。京都からKIKIKIKIKIKI「サカリバ007」は、『京都ダンスプロダクション』で創りこんだ渾身作(※)、台湾から白舞寺「過火」は、踊りのプリミティブな強さを感じさせる圧倒的な作品です。更に東京から、HIPHOPをベースにダンスの新境地を開拓するKENTARO!!と、ベタなユーモアで一風変わった世界を魅せる若手ニューカマー、プロジェクト大山が出演します。粒ぞろいの4組を見逃さないで! →詳しくはコチラ
KIKIKIKIKIKI「サカリバ007」評 (『京都ダンスプロダクション2006』批評ワークショップより)


■ information ■■■■■■■■■■


☆ バンコクフリンジフェスティバル
2008年1月17日〜3月8日@ パタラワディーシアター (バンコク/タイ) →詳しくはコチラ
dance+ 34号で 「コラボの現場 in バンコク」 を執筆くださった、岩澤孝子さんよりお知らせいただきました。タイにおけるコンテンポラリー・パフォーマンスの拠点というべきパタラワディー・シアターにて、2008年1月17日から3月8日までの毎週末多彩な公演が行われます。地元タイ(シアターの創設者であるパタラワディー自身も参加)を含め、16カ国から、アーティストが参加します(日本からは「妄人文明」が参加)。 

※ダンス関連のinformationは、bloc上にもぼちぼちアップ中。利用方法等は、JCDNのwebアドバイザーを務めるcannonさんが運営する 「スペクテイター・クロッシング・ダブダブダブ/ウェブメディアによる観客創造を考える」 をご参照ください。

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